6月1日

 

14時26分

適当にかけたアラームが枕元で鳴り止めて舌打ちしながら布団に潜り込んだ。まあまだ大丈夫かなと思いそのままTikTokやらTwitterやらを徘徊して返す気力が微塵もないLINEを見て15時スレスレでまた舌打ちをして起き上がった。

 

寝てない、朝方4時半に寝れないと腹を立てながら結局寝落ちていつもの謎の大汗をかいて不快な思いをして起きて時刻を確認するとまだ寝落ちてから1時間もたってなかった。それから起き上がらず雨が上がってから2日経った昼間のカタツムリの如く頑なに布団から出なかった。腹が減っても起きようとしなかった。本能的な意地だ。

 

別に今に始まった事じゃないのにも関わらずそれがストレスなのは眠れなかった、眠らなかったという行為的なのはともかく「寝れてない」という言葉にしっかり当てはまるからだと思う。

病は気からは多分言葉を持っている人間だからこそ突発されるもので厄介で生きづらくさせる。そんなに考えてないけど。

 

焼いている途中の食パンにスライスチーズを乗せて残りの時間で肌に張り付いて馴染む湿布のように食パンに馴染んでいくチーズを見ながら起き上がってよかったと安上がりに思う。今朝なんだか急に頭の中でキューピーマヨネーズのCMをしてる福山雅治がサラダサラダと歌っているアレが流れた。

それから行き着いた先はマヨネーズを使った何かではなくマヨの基ひよこちゃん(この場合不穏)を2玉ほど牛乳でガタガタと混ぜ込んで作ったスクランブルエッグを乗せてこれでもかと言うぐらいにケチャップをかけた。結局福山雅治はなんだったのか分からない。

 

今日はどういう訳か今まで生きてきた中で一番焼いてきた卵の中で綺麗な出来だった。凝ったものよりも適当に作ったものの方に奇跡が起きるとはこのことか。

されど不器用だったので気分はかつて洋食屋で元祖オムライスを作っていたおじさん(知らない人)。2枚目はただのシナモンパウダーをぶちかけたもの。この時はさっきまで舌打ちしていたことを忘れていた程。

 

起きてから適当な朝ごはん(?)を書くまでに既に874文字。何が言いたいか何を書きたかったのかはさておき今日改めて人の情緒や人には人のなんとやらを考えさせられる日だった。

 

高校生の頃からレジ前で接客することしか出来なかったのでおそらくそれを極めたか、ただ暇なだけなのかよく「この人はこれを買ってこの後何をするのか」を考える。コンビニで働くようになってからそれが増した。商品の種類が様変わりしたせいだろう。

 

それ以外は会計から預かった金額を暗算で引き算して自動レジよりお釣りの答えを出すことに精を出している。暇なので。

 

学校帰りに友達と軽い軽食をとるためにやってきた男子高校生数名のチキンアメリカンドッグ唐揚げラッシュ、この後どこに集まってどんな話をしてから家に帰るのか。

 

200円引きのお弁当を買って温めてくださいと心の内を訴えてるようにしか聞こえない程疲れた顔をして会計に来るサラリーマンはこれからこれを食べて何を考えて風呂に入って布団に入るのか。辞めたいんだあと言われた時は心の底から共感したい。

 

頼まれたから見た目も何も分からないけれど買いに来たタバコで我々と永遠に会話が噛み合わない知らない誰かの彼女はこの後間違えた時に彼氏とどんな空気になるのか、会計の小銭を投げるなんだかイライラしてる人は何にイラついてるのか忙しいのか。

 

仕事帰りのOLさんが数個のスイーツを買って帰る。スプーンは2つくださいと言う、この人はこの新作を誰と食べて美味しいそうでも無いと話すのか。

 

日にちの過ぎた収入代行を持ってきてやっちまったとマスク越しで苦笑いをしている人は今まで何をしていたのだろうか。

 

一人一人違う生活を送ってことにしみじみと感じる。同じことを考えている人がいたとしたら私がこの後帰った時に何を考えて寝るんだろうと思われるのか。

勘弁して欲しい、好きにさせてくれないだろうか。

 

…人に対して同じことをしているけれど。

棚に上げる、見下ろす、平等に見る、考える、共感する紙一重は終わらない。

 

生活基準や金銭感覚 ルーティンは違えど同じ内蔵を持った人間がする数々の生活が気になって自分がどれだけ痛いヤツか思い知る。やめられないけど。

 

終電に乗って街灯が100メートル間隔でしかない道を歩いて家に帰る。鍵を二個閉めて一応帰りを待っててうつらうつら起きてるお母さんに寝なよと言い適当にご飯を食べて1時間ほど動画アプリをたらい回しにしながら風呂に入り布団へ行く。そうしてまた「寝れない」の言葉の呪いにかかり今現時点で腹を立てかけている。

 

そんでまた14時頃に舌打ちしながら起き上がるだろうな おやすみなさい。